売掛金があるのにファクタリングを利用できない8つの理由

売掛金があるのにファクタリングを利用できない場合があります。

これらに該当する場合、ファクタリングを申し込んでも利用できない可能性があります。

結論としてはファクタリング会社が興味のあるのは、「買い取る債権に本当に価値があるのかどうか」という点だけです。それを判断するために、上記のことを気にするのです。

書類が提出できない

ファクタリング会社が提示を求めてきた書類を提出しなければ利用を断られます。

基本的に、ファクタリング会社の求めてくる書類は事業者であればだれでも用意できるものです。

それを用意できないという場合、何かしら提出できない理由があると疑われるためです。

売掛回収サイトが長い

取引先から売掛金が入ってくるまでの時間が長ければ長いほど、利用できない可能性が高くなります。

大体3ヵ月が目安となります。

もしそれよりも長くなる場合、余程確実に入金が見込める場合であったり、売掛先が公共団体などであれば利用できる可能性があります。

回収サイトが長い売掛金をファクタリング会社が買い取ってしまうと、ファクタリング会社からしても売掛サイトの長い債権を手に入れることとなります。

債権のプロであるファクタリング会社は、それがリスクであると十分にわかっています。

取引先の信用力がない

ファクタリングの基本は、取引先の信用力です。

つまり取引先は売掛金を支払えるだけの能力があるのかが重要となります。

そのため、取引先がものすごく大きな企業であった場合には、資本金があるため回収の見込みがあると判断されます。

ところが取引先が個人事業主などでは、資本力も社会的信用力も低いです。そのため診療力に乏しいと判断されるケースがあります。

売掛金額が普段よりも大きすぎる

売掛金額が毎月の収益よりも大きすぎると、疑われてしまいます。

ファクタリング会社をだましてお金を奪う行為が意外と発生しています。売掛金を偽装し、偽装した債権をファクタリング会社に買い取ってもらうわけです。

何度もだまし取れるわけではないため、それなりに大きな金額の債権を偽装してファクタリング会社に申し込みます。

そのため、毎月100万円の売り上げのある事業者が30万円の債権を持ち込むのであれば、それほど疑われません。

ところが毎月100万円前後の売り上げのある事業者が、1000万円の債権を持ち込まれた場合には高確率で疑われますし、書類審査も厳しくなります。

もちろんこのような話はあります。突然大きな仕事を獲得できることはあります。しかし債権を買い取る側としては慎重にならざるを得ないのです。

売掛金額と月商、年商のバランスが悪い

上記した内容と似ていますが、年商ベースで考えたときに、売掛金額が大きすぎる場合にも疑われます。

もちろん求められた書類を提出し、しっかりと説明ができれば利用することも可能でしょう。

またこれまで何度がファクタリング会社と付き合いがある場合には、信用されているため利用することも可能でしょう。

他のファクタリング会社へ売却済みの債権

同じ債権を複数のファクタリング会社に売却することはできません。

しかし知ってか知らずか、それを行う事業者もいます。

債権とは売掛金を受け取る権利です。権利であるため目に見えるものではありません。だからこそ二重、三重譲渡が可能ではあります。

しかしこれは詐欺罪に該当する可能性があるため、絶対に避けたほうがよいですし、ファクタリング会社としてもたいていの場合、見抜いてきます。

今までファクタリング会社とトラブルを起こしていた

他のファクタリング会社と過去にトラブルがあった場合、ファクタリングを利用することは難しいです。

ファクタリングの世界には横のつながりがあります。

過去にファクタリングを利用してトラブルを起こした場合、意外と他のファクタリング会社も情報を持っていたりします。

トラブルというのは、連絡が取れなくなったであるとか、お金を戻さなかったなどです。

また弁護士が介入させた過去がある場合には、利用を断ってくる可能性が十分にあります。

事業者の挙動が怪しい、整合性が取れない

挙動が怪しい、話の整合性が取れない、さらには性格の悪い事業者は利用を断られる可能性が十分にあります。

多くのファクタリング会社は、事業者と話をします。

その際、雰囲気を見てきますし、話の内容に整合性が取れているかを見ています。

他愛のない話のようでも、しっかりと観察されています。ファクタリング会社にとってお金はすべてであり、それをいったんでも預ける相手となるため、かなりシビアになるのです。

仕事内容は関係ない

以上のように、売掛金があったとしてもファクタリングを利用できないことはあります。

先ほどもお話ししましたが、ファクタリングを申し込んでくる事業者よりも、取引先の方を重要視します。

とはいえ、事業者の方もしっかり見ています。

世の中には数多くの仕事があります。事業者がどんなにすばらしい仕事をしていたり、ものすごく有名だったとしても、ファクタリング会社からしてみると関係ありません。

極論、ファクタリング会社が興味のあるのは、「買い取る債権に本当に価値があるのかどうか」という点だけです。

売却してくる事業者であったり、取引先というのは、それを判断する材料にすぎません。