ビジネスローンで資金調達NG それならファクタリングが助けになるかも
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ビジネスローンで資金調達NGだった場合には、ファクタリングが助けになってくれるかもしれません。

「運転資金をすぐに調達したい」という事業者が選択する資金調達方法として挙げられるのが「ビジネスローン」でしょう。

しかしビジネスローンで資金調達することができない、もしくはビジネスローンを利用したくないと考える事業者も存在します。そのような時、別の資金調達方法としてファクタリングが候補として挙がります。理由としては、どちらも「すぐに資金調達したい」という需要に対し適しているためです。

ここで紹介したいことは、「ビジネスローンの審査がNGだった場合でも、ファクタリングは審査のポイントが異なるため、資金調達できる可能性がある」ということです。

ビジネスローンとファクタリングを比較

ビジネスローンとファクタリングを比較

まず客観的に2つの資金調達方法を比較してみたいと思います。

ビジネスローン ファクタリング
調達可能額 ~約1000万円 売掛債権の金額内
担保 不要 不要
保証人 第三者保証人不要 不要
金利・手数料 約10%~約18%(金利) 約5%~約30%(手数料)
審査・調達 即日 即日

 

経営する会社の状況により、どちらの資金調達方法が良いのかは異なってくると思います。そのため、どちらの方が優れた資金調達方法であるとは言い切れません。

ただし注目してもらいことは、それぞれにメリットデメリットがあるということです。そしてそれは審査するポイントも変わってくるということなのです。

参照 ファクタリングの審査は厳しい!?

 

調達可能額 調達限度額の違い

ビジネスローン ファクタリング
調達可能額 ~約1000万円 売掛債権の金額内

多くのビジネスローンは調達できる金額が1000万円までとなっており上限が決められています。

一方ファクタリングの場合は、売掛債権の金額内でしか資金調達できません。またファクタリング会社によってそれぞれ下限上限金額が設定されています。つまり持っている売掛債権が1000万円のものであれば1000万円調達することが可能ですが、1000万円以上は資金調達できません。

さらに利用を考えているファクタリング会社の上限金額が500万円だったとしたら、持っている売掛債権が1000万円だったとしても500万円までしか資金調達ができません。

担保・保証人 ファクタリングは両方必要なし

ビジネスローン ファクタリング
担保・保証人 第三者保証人不要 不要

どちらも担保は必要ありません。ところがビジネスローンの場合、第三者保証人は不要ですが、事業者自身が保証人とならなければならないケースがほとんどです。

つまり万が一会社が倒産してしまった場合にも、事業者は返済し続ける必要があります。

ファクタリングの場合は償還請求権がありません。つまりノンリコースというものです。万が一会社が倒産してしまった場合においても、ファクタリング会社に売掛債権を売却し得た資金は返す必要はないのです。

参照 償還請求権とは

 

金利・手数料 継続返済か一発の手数料か

ビジネスローン ファクタリング
金利・手数料 約10%~約18%(金利) 約5%~約30%

前提として、ビジネスローンは借金のため金利や年利といった表現をします。しかしファクタリングは借金ではないため手数料という表現をします。

たとえばですが、ファクタリングを年利計算してビジネスローンと比べた場合、ビジネスローンの方が低く抑えられます。ただし、ビジネスローンの場合は何年も返済し続けることとなります。ファクタリングの場合は1度手数料を支払ってしまえば、それ以上支払う必要はありません。

審査・調達 過去の実績か売掛先の信用か

ビジネスローン ファクタリング
審査・調達 最短即日。過去の実績による。 最短即日。売掛先の信用による。

どちらも審査自体は即日で完了することがほとんどです。ただしファクタリングの場合、審査に2日程度時間をかけるケースもあります。

どちらも審査に通った場合、審査に通ったその日、もしくは1営業日~2営業日以内に資金調達することができます。

ビジネスローンの場合、過去の実績が審査に影響します。返済能力があると判断されれば資金調達が可能となります。

ファクタリングの場合、過去の実績よりも売掛先(取引先)の信用が審査の大きなポイントとなります。売掛先が信頼できる会社と判断されれば、高確率で資金調達が可能となります。

ビジネスローンが利用できない主な理由とその解決法

ビジネスローンが利用できない主な理由とその解決法

ビジネスローンの審査でNGとなってしまい、資金調達をどうすればよいのか分からなくなってしまう事業者もいることでしょう。

そのような時の解決方法として「ファクタリング」があります。

なぜビジネスローンを選ぶのか

そもそもなぜビジネスローンを選んだのでしょうか。

ビジネスローンを利用する事業者の特徴としては以下の理由が多いです。

理由

  • 金融機関からの融資が断られてしまった
  • 金融機関の融資を待つ時間がない
  • 資金調達と言ったらビジネスローンが思い浮かんだ
  • 知人友人に勧められた

このほかにも理由があるとは思いますが、資金調達が主な目的であるのなら、ビジネスローンにこだわる必要はないかもしれません。

資金調達にはさまざまな方法があり、ビジネスローンと比較されやすいサービスがファクタリングです。

参照 経営者が利用する9つの資金調達方法

 

似ているようで異なる2つの資金調達方法

似ているようで異なる2つの資金調達方法

ビジネスローンとファクタリングは資金調達方法として比較されることがあります。似ている点もありますが、まったく異なった点もあります。

利用する事業者の状況において使い分けることが大切でしょう。

似ている点

  • 審査が早い。
  • 審査通過後、資金調達まで早い。
  • 担保が必要ない。
似ていない点

  • 保証人の有無。
  • 借金か無借金か

どちらが資金調達の方法として優れているかとは言えません。それぞれに特徴があり、利用する事業者の状況に合わせて選択するためです。

ただ言えることは、どちらかで資金調達ができなかったとしても、もう一方で可能である場合があるということです。

ビジネスローンがNGだった理由は?理由によっては何とかなるかも

ビジネスローンがNGだった理由は?理由によっては何とかなるかも

ビジネスローンの審査でNGが出てしまった場合でも、ファクタリングでなら資金調達することが可能かもしれません。

まず、ビジネスローンで審査がNGとなる理由は以下のことが考えられます。

NGの理由

  • 赤字経営が続いている
  • 事業の将来性への不安
  • 事業者の信用力の問題
  • 借り入れが多い

その他にもNGになる理由はありますが、もしこれらが原因だったとしたらファクタリングで資金調達することは可能です。

赤字経営が続いている

ファクタリングの場合、赤字経営が続いていることは審査の対象になり得ることはありますが、基本的に重要視するのは売掛先の信用力、そして売掛先との継続的な取引、さらには直近の経営状況です。

事業の将来性への不安

ファクタリングは将来の話というよりも、現時点で存在する売掛債権に対してフォーカスするため、事業の将来を審査対象にすることはありません。

事業者の信用力の問題

ファクタリングにおいて事業者の信用力は確かに重要な要素の1つです。ただしそれは詐欺を働くレベルかどうかの話であり、普通に事業を展開しているのであれば問題ありません。

そして信用力の対象は売掛先です。事業者ではありません。

借り入れが多い

事業者がさまざまなところから借り入れをしていたとしても、とくに問題ではありません。

 

 

まとめて言いますと、ファクタリングの場合、審査で重要視するのは「売掛債権の信用、つまりは売掛先の信用」です。

事業者から購入した売掛債権が間違いなく現金化することができると判断できれば、基本的には審査に通します。

その判断材料が「売掛債権の信用、売掛先の信用」なのです。

つまりもっと簡単に言いますと、以下の通りです。

ビジネスローン ファクタリング
重要なポイント 事業者と事業者の経営する会社の状況が審査の重要ポイント 売掛先の事業状況や信頼度が審査の重要なポイント

ビジネスローンは事業者と事業者の経営する会社の状況が、審査をする上での重要なポイントとなります。結局のところ、事業者にお金を貸してしっかり返済する能力があるのか?というのを判断するのです。

ファクタリングはそれとは異なります。事業者がお金を出すわけではありません。お金を出すのは売掛先です。そのため売掛先が売掛金をしっかりと事業者へ支払いができるのかというのがポイントとなります。

ただし事業者の信用力も多少は必要

ただしなのですが、ファクタリングにおいて事業者の人柄、信用力の多少必要となってきます。

以下のファクタリングの一連の流れを見て下さい。ファクタリングの契約が完了するまでの流れを簡潔にまとめてあります。

STEP1 事業者がファクタリング会社へ連絡。
STEP2 ファクタリング会社からのヒアリング。必要書類を提出し、ファクタリング会社による審査を受ける。
STEP3 審査に通過したら契約し、手数料が引かれた金額が指定口座に振り込まれる。
STEP4 数ヶ月後、事業者の元に売掛先から売掛金が入金。それをそのままファクタリング会社へ送金。契約完了。

問題となるのは「STEP3」「STEP4」です。

たとえば「STEP3」ですが、事業者の中には、ファクタリング会社へ売掛債権を売却し口座にお金が振り込まれると、音信不通となってしまうケースがあるのです。

また「STEP4」の場合ですと、事業者の中には売掛先から入ってきた売掛金をファクタリング会社へ送金しないで、やはり連絡が取れなくなってしまうケースがあるのです。

頻繁に起こるわけではありませんが、1ヶ月に1度でも起こってしまうと、ファクタリング会社にとっては大きな損失を出してしまうことになるのです。場合によっては1度の失敗で数千万円~数億円単位のお金が無くなってしまうのです。

このようなこともあり、事業者の信用力も多少は審査されることとなります。それを判断するためにも多くのファクタリング会社は、初めての取引の際には面談を行なうことが多いのです。ただあまり心配しないでください。普通の常識を持っている事業者であればとくに気にするポイントではありません。

ファクタリング会社ファクタリング会社

ファクタリング会社が重要視するのは、事業者から買い取った売掛債権が買い取った金額以上になるのか否かです。そのため事業者の事業状況よりも売掛先の事業状況の方が重要となります。

逆にどのような場合はファクタリングの審査で落とされてしまうのかということです。

ファクタリングの審査でNGが出るケース

ファクタリングの審査でNGが出るケース

ビジネスローンの審査でNGが出たとしても、ファクタリングであれば審査に通ることがあります。

ではどのような場合に、ファクタリングの審査でNGが出てしまうのでしょうか。

ファクタリングでNGになる理由

  • 売掛債権は本物か
  • 差し押さえのリスクはないか
  • 売掛先の信用はあるか
  • 売掛先との継続的な取引はあるか
  • 売掛金の支払までの時間は適切か
  • 事業者の人柄はどうか

基本的にこれらをクリアしていれば審査に通ることができます。ただしすべてに該当していなかったとしても、審査に通してくれるファクタリング会社は存在します。

なぜならファクタリングは、事業者から売掛債権を購入しなければ商売が始まらないためです。正直すべての条件をクリアしている事業者はほとんどいません。

普通に会社経営をしている事業者なら問題はない

色々説明していますが、普通に事業をしている事業者であれば何の問題もありません。

「事業者から購入した売掛債権が、数ヶ月後に間違いなく現金化できると判断」できるのであれば、ファクタリングの審査は通してくれます。

ただしその判断基準がファクタリング会社によってさまざまなのです。

このようなこともあり、ファクタリングを希望する場合には複数社に連絡をした方が良いのです。ただし気を付けることは、1つの売掛債権を譲渡できるのは1つのファクタリング会社のみというのを忘れないでください。

ファクタリング会社ファクタリング会社

結果的に、事業者から購入した売掛債権が現金化することがでれば、対応してくれるファクタリング会社はあります。NGと判断するのは現金化するまでにリスクが多いと判断した場合です。