セールス&リースバックという資金調達方法は個人的に抵抗がある


資金調達方法の1つとして「セールス&リースバック」という方法があります。

その件について記事を書いたわけですが、個人的な見解としては「なるべく手を出したくない」と思いました。

参照 セールス アンド リースバックで資金調達

 

まず「セールス&リースバック」の仕組みですが、自分の会社にある資産を売却します。その後、売却したものをリースし、リース料を支払って使うというものです。社用車や不動産などで利用されているそうです。

もう少し具体的に紹介します。


セールス&リースバックを具体的に紹介

ある会社が資金難になってしまいました。その会社には3台の社用車があります。この社用車の持ち主はその会社です。

そこで資金調達するために、3代の社用車を売却することにしました。

売却することで資金調達することはできますが、社用車が無くなってしまいます。これでは今までのような営業活動をすることができません。

そこで、売却した社用車を今度はリースすることとしました。リースのため毎月リース料を支払います。

結果として、今まで通り社用車を使い続けることができるようになりました。

今まで通りの経営を続けられる でも・・・

ここまででお分かりの通り、社用車を売却はしましたが、そのままリース契約をすることによって使い続けることができるようになります。

そして社用車を売却した分のお金も手に入れることができました。

変わったことと言えば、社用車の持ち主が会社ではなく他の人のものであるということです。

他の人のモノであるため、社用車を使うためにはリース料を支払う必要が出てきます。

自分のモノだったのに自分のモノではない

セールス&リースバックでは資金調達をすることができますが、資金調達をするために売却した会社のモノの所有権が、他の人に移ってしまいます。

つまり「今まで自分のモノだったモノにリース料を支払わなければならない」ということです。

まずこの点ですが、人によっては抵抗を感じるかもしれません。

確かに会社が資金難に陥ってしまったのは事実です。そして資金調達のおかげで現金を手に入れることができます。とはいえ、自分のモノでなくなった社用車を今まで通りの気持ちで使えるかというとそうではないでしょう。

「他人のモノ」

という感情が芽生え、使い心地が悪くなってしまうかもしれません。また社員にはどのように説明するのでしょうか。

「いつも使っていた社用車だけど、今日からはこの会社のモノじゃないから気を付けて使うように。」

といった感じで説明するでしょうか。それを社員が聞いたら「社用車を売却しなければならないほど、この会社は資金的な余裕がないのか?この先大丈夫か?」と思うかもしれません。もちろん説明をしないという手もあるでしょうけど。

モノの価値はどんどん下がっていくもの

モノの価値というのは、時間とともに下がっていくものです。

たとえば今回のように社用車を3台、売却したとします。当然、購入してから時間がたっていますし、中古品ですので、購入したときの金額よりも低い金額での売却となるでしょう。

また社用車を買い取りリースする側からしてみても、いつかは元を取らなければなりません。そのため安い金額で購入をする、もしくは利益が出るまでの期間のリース契約にすることでしょう。

つまり一時の資金調達はできますが、リース契約を続ければ続けるほど、会社側にとってはマイナスとなっていくのです。

さらに、所有権がないため、今回売却した社用車はもう売却することができません。そのため再びセールス&リースバックを利用しようと考えた場合には、会社にある他のモノを売却する必要が出てくるのです。

一時的な資金調達の方法に使える

個人的に「セールス&リースバック」に否定的な考えを持ってはいますが、一時的な資金調達の方法としてはアリな方法かもしれません。

たとえば継続的な資金難が続いており、その解決方法としてセールス&リースバックを利用するのは私の考えとしては否定的です。しかし一時だけ資金難であり、その時だけを乗り越えられれば何とかなる!という場合には利用しても良いのかもしれません。

そして一度売却した社用車を、買い戻すという方法を取ることでしょう。

ただここでも問題があります。短い期間で買い戻すのであればよいのですが、売却してから長い時間が経ってから買い戻すとなると、損になってしまう可能性があります。

はじめに社用車を売却したときから買い戻すまでに、時間が経過しています。時間が経過しているということはモノの価値は下がっていきます。社用車であれば型が古くなってしまいます。その間に世の中ではどんどん新しい車が登場していることでしょう。

そんなとき、一度売却した社用車を買い戻すでしょうか?私ならリース契約期間が終わったら、新しい社用車を購入するかと思います。

ただし不動産の場合は話が異なります。

セールス&リースバックでは不動産も売却することができます。土地であれば買い戻す価値があるかと思います。ただし一度売却しているわけであり、購入している側からしてみるとマイナスにはならないようにします。そのためセールス&リースバックを利用し買い戻すまでに余計なお金が必要となることは仕方がありません。

とはいえ、土地であれば今後上がる見込みもありますし、何よりなかなか変えの利かないものだったりもします。

会社の体力内で勝負をしていきたい

経営の方法はいろいろあるかと思いますが、私の意見としては「会社の体力内で勝負をしていきたい」と思います。

経営者の中には資金調達を積極的に行い、どんどん事業を拡大させる人がいます。もちろんそれも経営方法の1つであり否定するつもりはありません。しかし中には、とりあえず資金調達をしてとりあえず現金を集めようと考える人もいます。身の丈に合っていない状況です。

それでは借金返済が事業目的となってしまいます。

しかしセールス&リースバックの場合は、会社の持ち物を売却します。つまり会社の体力内で勝負をするということです。ファクタリングも同じです。売掛債権を売却して資金調達するわけですから、会社の体力内で勝負をするということです。

会社の経営方法は、事業者の数だけ違います。どれが正しいということはありません。最終的に生き残っていければ、それが正しい方法だと思います。

私としては、会社の体力内で勝負をし続けたいと思います。そのため資金調達をするとしたら、たとえば金融機関から融資を受ける際には、返済が苦しくなるほどの金額は調達しません。ファクタリングであれば高い手数料の会社は利用しません。すべては会社の身の丈に合った資金調達方法、資金調達額を選んでいくことでしょう。


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