ファクタリングでの返済 ファクタリングには返済という概念がない
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ファクタリングを利用する際、「返済」という概念がありません。

  • ファクタリングを利用したら月々いくら返済すればよいのだろう?
  • ファクタリングを利用する際、毎月20万円ずつ返済しよう。

このように考えている方がいるようですが、ファクタリングとはお金を借りることではありません。貸金業ではないためです。

そのためファクタリングに返済という概念はなく、月々の返済ということもないのです。

できるできないの話ではなく、ファクタリング会社としてもお金を貸すことができないのです。

参照 総量規制や利息制限法とファクタリングは関係ない ファクタリングが貸金ではないため

 

お金を持っている人は貸してくれるという思い込み

お金を持っている人はお願いをすれば貸してくれると思っている人がいるようです。それは貸金業の登録をしている業者のみの話です。

登録をしていない人や団体がお金を貸す行為を行った場合、貸金業法違反となってしまいます。

そのため、いくらお金を持っていたとしても貸金業の登録をしていない人や団体はお金を貸すことができないのです。

お金を貸さないため返済もない

お金を貸すと返済することになります。

しかしお金を貸さないということは、返済というものもないのです。

ファクタリングの場合、お金を貸すことはありません。

資金調達はできます。それはお金を貸すということではありません。

「事業者の持っている売掛債権を購入しているだけ」なのです。そのため事業者は、売掛債権を売却した際の売買益を得ることができます。

売買益を得ているということはお金を手にしているということであり、これが資金調達しているということなのです。

参照 勘違いしている人が続出!?ファクタリング会社はお金を貸しているわけではない

 

返済義務のない資金調達とされる理由

ファクタリングは返済義務のない資金調達と表現されることがあります。

それもそのはずです。返済義務が発生するも何も、お金を貸していないためです。

「返済義務がない?返済しなくていいんだ。」

このように思う人も中に入るようですが、世の中そんな都合のよいものはありません。

ファクタリングは助成金でも補助金でもありません。

返済という行為が存在しないだけです。

一度冷静になって考えてみる

もしファクタリング会社からお金を借りたとしましょう。そして返済義務がなかったとしましょう。

ファクタリング会社はどのようにして利益を上げるのでしょうか?慈善事業でもボランティアでもありません。

参照 ファクタリングは返済しなくてよい資金調達方法?誤った解釈を広げてしまう可能性あり

参照 ファクタリングで分割返済できるのか?そもそも貸金業ではないため「分割」「返済」の概念がない

 

ファクタリング会社に一切の情はない

ファクタリング会社は顧客に対して、情を持ち合わすことはありません。

あくまでも顧客は自社の利益の種と考えているためです。

顧客の会社が倒産してしまったとしても、次の会社を探すだけです。ファクタリング会社からしてみると、倒産してしまった会社には一切の価値がないためです。

興味があるのは売掛債権のみ

ファクタリング会社が興味のあるのは売掛債権のみです。

ファクタリングという業種がら、売掛債権を扱います。売掛債権は事業者が持っています。

会社が倒産した瞬間に、そこで代表をしていた人は事業者ではなくなり、一個人となってしまいます。

ファクタリング会社として一個人との付き合いをしても利益を得られません。そのため全く興味を失ってしまうのです。

冷たいように思えるかもしれませんが、基本的にお金を扱っている会社はどこも同じです。

参照 売掛金があるのにファクタリングを利用できない8つの理由

参照 突然ファクタリングが断られる・使えなくなる理由と解決策 何度も利用する際には注意が必要

 

金融関連業者はお金のない事業者には興味はない

銀行であったとしてもノンバンクだとしても、倒産した会社に対して同情はしてもそれで終わりです。お金をくれることはありません。助けてくれることもありません。

銀行の場合、返済能力が無くなった場合、リスケをしてくれる可能性もあります。返済期間を延ばしたり、利息の利率を下げてくれたりです。

優しいと感じてしまう人もいるかもしれませんが、少なくても元本だけは回収するための方法なのです。借りたお金を返さなくてよくなることはありません。

返済に対応するファクタリング会社は違法の可能性

当サイトでは認識していませんが、もしかしたらファクタリング会社の中にはお金を貸している業者もあるかもしれません。

そのような業者をはじめに利用してしまっていたら、「ファクタリング=お金を借りることができる」という認識を持ってしまう可能性もあるかもしれません。

もしファクタリング会社の中でお金を貸している会社があったとしたら、冒頭からお話ししているように貸金業法違反となります。

違法業者には注意!

業者側も自分たちが違反をしていることはわかっています。

悪いとわかっていることを平然としている業者を利用してしまった場合、もしそこからお金を借りることができたとしても、一般的に考えられる返済スタイルとは異なった返済を迫られる可能性があります。

一般的な金融機関からお金を借りて返済するスタイルでは済まない可能性があります。たとえば無理やりな取り立てをされたり、法外な利息を要求をされたりする場合もあることでしょう。

よって安全なのは、お金を貸すというようなファクタリング会社を利用しないことです。

すべては自己責任 事業者であり資金調達するなら知っておく必要がある

ファクタリングを利用する人に多いと考えられるのは、「計画性のある事業経営をしていない人」です。

もしくはその反対で、ものすごく計画的に事業経営をしている人のどちらかです。

銀行やノンバンクで調達できないという現実を受けとめる

ファクタリングの利用を検討している段階で、現状の置かれている状況を見つめ直す必要があります。

そもそも会社の財務状況をしっかり把握し、健全な経営を行っていたらファクタリングを利用するという事態に陥ることはほとんどないのです。

ファクタリングの利用を検討しているということは、銀行やノンバンクからの資金調達が間に合わない、もしくは借り入れができない状況にあるケースが多いです。

ファクタリングを利用して事業を立て直すことは、かなり難しいです。なぜならかなり大きな手数料が必要となるためです。

繰り返し利用すればするほど、経営は苦しくなってしまいます。

なぜなら本来であれば100万円の債権が入ってくるところを、ファクタリングを利用することで90万円、80万円しか自分の手元に入ってこなくなるためです。

100万円で回っていた会社経営を、80万円~90万円で回さなければならなくなるのです。

よって長くファクタリングを使い続けることで、経営を大きく刷新しない限りは衰退の一途をたどってしまうことでしょう。

ファクタリングをうまく活用する会社もある

ファクタリングをうまく活用している会社も中にはあります。

売掛債権は未確定の売り上げです。なるべく自由となる現金が手元にあったほうが会社としては都合がよいものです。

そのため、ファクタリングを利用して売掛金をすぐに現金化するといった会社もあります。そしてそういった会社の場合、はじめからファクタリングを利用することを念頭に置いていて、取引先にファクタリングを利用した際の手数料を上乗せして請求しているケースもあります。

正しい知識を持ってファクタリングを利用する

ここまでお話ししてきたように、ファクタリングを利用するのであれば、まずはファクタリングのことをしっかりと理解したほうがよいと思います。

よくわからず「お金が手に入る」といった単純な理由で利用してしまうと、会社経営が圧迫されていく可能性が十分にあるためです。

ファクタリングは使い方次第では非常に便利な資金調達方法です。しっかりと仕組みを理解した上で利用を検討しましょう。