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「返済しなくてよい 事業資金の調達方法」という感じのタイトルで、あるサイトでファクタリングのことが紹介されていたのです。

※タイトルは若干変更してあります。

ユーザーがタイトルだけ見ると「え?返済しなくても良い資金調達方法があるの?」という気持ちになります。そして読み進めていくとファクタリングが説明されていれば「え?ファクタリングという資金調達方法は返済しなくても良いの?」という考えに結びつきやすくなってしまいます。これによりファクタリングの解釈が誤って広まってしまう可能性があるのです。

まず結論を言ってしまいますと、ファクタリングは資金調達の方法の1つではありますが、お金を借りるわけではないため、返済の必要は確かにありません。ただしお金をもらえるということではありません。

そもそもファクタリングに返済という概念はない

確かにファクタリングで資金調達したら、返済する必要がありません。というよりも「返済という概念がありません」。ということで返済したくても返済できないのです。借金ではないためです。

そして借金ではないため、総量規制や利息制限法なども関係ありません。

参照 総量規制や利息制限法とファクタリングは関係ない ファクタリングが貸金ではないため

 

そのため、このタイトルが間違っている・・・と言いたいところですが、100%間違っているとは言い難いのです。

ただ勘違いをしてしまう人がいるのは確かだと思います。

「返済しなくても良い」というのは「お金がもらえる」ということではありません。

そんなことをしていたらファクタリング会社は潰れてしまいます。それにお金をタダで配っているサービスは世の中にありません。赤の他人のために自分のお金をタダであげる人は普通いませんよね。

ファクタリングは自社で保有している売掛債権をファクタリング会社に売却し、資金を調達する方法です。

売掛先より売掛金が入ってきたら、それをそのまま送金する必要があります。この部分が勘違いされやすいのですが、「送金」してのです。「返済しているわけではありません。」

つまりお金はもらってはいないのです。

「同じことじゃないか」

と思う人もいるかとは思います。行為は同じだったとしても意味合いが違うのです。

参照 ファクタリングの仕組み

 

このようにファクタリングはお金をもらえるということではないため、勘違いをしないようにしましょう。

「返済」という言葉を使うサイトが多い

インターネットでファクタリングのことを調べていると、「返済」という言葉を利用しているサイトがあります。

上記した通りファクタリングは借金をすることではありません。借金ではないため「返済」という言葉を使うのは不適切です。

確かにこの言葉を使った方がイメージが付きやすいのは確かなのですが、誤った使い方だと思います。

「返済とは」で調べてみた

「返済とは」とインターネットで調べてみました。

借りた金や物を相手に返すこと。

このようにあります。

ファクタリングは「売掛債権を売却してお金を得ること」です。お金を借りているわけではありません。持っているモノを売っているだけなのです。借りていません。

例えて言うなら「質屋」みたいなものです。質屋さんに行って「お金を貸して」と言っても貸してくれませんよね?ファクタリングも同じことなのです。

このようなこともあり「返済」という表現は適切ではないのです。

しっかりとしたサイトは確かな表現を使用している

ファクタリングについてしっかりと作りこまれているサイトでは、ファクタリングに関して「返済」という表現を利用せず、以下のような表現をしています。

  • 売掛金を送金
  • 売上金の支払い
  • 売上金の引き渡し
  • 後日支払う費用を返済として説明
  • 既に譲渡した売掛金の支払い

これらの言葉は全て同じ行為を指しています。

「返済」という表現を利用したほうが、ユーザーにとっては理解しやすいかと思うのですが、それでも敢えてこれらの表現方法にしているのです。それは何度も言う通り、ファクタリングが貸金業ではないためです。

「返済」という言葉を多用しているサイトって?

ファクタリングに関する情報が書かれているサイトで、「返済」という言葉を利用している、もしくは多用している場合には注意が必要です。

それは「ファクタリングのことを理解していないのに、ファクタリングに関する情報サイトを作っているため」です。

つまり書かれている情報がどこまで本当か分からないのです。

当サイトとしても、利用するユーザーには確かな情報を伝えたいと考えています。そのため、誤った情報があると判明したときには、すぐに修正をさせていただきます。また、金融や法律に携わる人間の助言も受けるようにしています。

正しい情報を掲載しないサイトがある理由

正しい情報を掲載しないサイトがある理由は大きく分けて2つです。

「純粋に知識として勘違いをしてしまっている」か「わかりやすくするため」、もしくは「そもそも情報の質にこだわりがなく広告費目的」といった場合です。

純粋に勘違いをしている

サイトを作成する人も人間ですので、勘違いをしてしまうことがあります。

そもそも「返済」と表現したほうがイメージしやすいのは間違いないためです。

わかりやすくするため

ファクタリングは貸金業ではないため「返済」という言葉は適していません。

しかし実際、「返済」という言葉を使ったほうが、一般的には理解されやすいことでしょう。そのため敢えて多くの人が分かりやすい言葉で表現しているケースがあります。

たとえばファクタリングのことを検索しようと思ったとき、事業者はどのように調べるでしょうか?

「ファクタリング お金を戻す方法」と調べるよりも「ファクタリング 返済方法」と調べることでしょう。つまりサイトを作成する人からしてみても、多くの人の目に触れたほうがアクセスも集まるため、間違った表現とわかっていながらも、検索をする人たちが使うであろう言葉を使ってコンテンツを作成することがあります。

広告費目的でサイトを制作

広告費(アフィリエイト)目的でサイトを制作している人たちがいます。俗にいう「アフィリエイター」です。アフィリエイトやアフィリエイター自体は全く悪くはありません。まずこの事実を前提とさせてください。

アフィリエイターの中には、広告費目的でサイトの情報は度外視している人たちがいます。

アフィリエイトのために必要なのはサイトです。サイトに必要なのはコンテンツ、つまり文章です。書かれている文章を検索エンジンが判断し、検索順位を決定します。問題は検索エンジンは日々進化しているのですが、書かれている内容が正確であるのか否かを完全に判断することはできません。

そのため誤った情報が書かれているサイトでも、検索エンジンに評価されてしまうと上位表示してしまうのです。

「ネット検索をしたときに上位表示しているサイトって、正しい情報が掲載されている」

このように考えている人もいるようですが、決してそのようなことはないのです。

結果として、よく調べないで文章を作成し、それを大量に投稿し、アクセスを集める方法があります。大量にアクセスを集め、その中の1人でも広告を経由してファクタリング会社へ問い合わせをしてくれればアフィリエイターの利益となります。

このような実情があるため、世の中には正しくない情報が書かれているサイトが蔓延しているのです。

まとめ

まとめとして、ファクタリングにおいて「返済をする」ということはありません。借金ではなく返済という考え方がないためです。

そして返済という言葉を使用しているサイトがネット上にはたくさんあります。ファクタリングの知識がそれほどない状態でサイトを運営している可能性があります。そのため、ネットで情報を集める際には参考程度にした方がよいでしょう。実際にファクタリングを利用するということであれば、まず問い合わせをしてファクタリングの仕組みを説明してもらうとよいと思います。