自分の給料が受け取れない 事業者で売掛金があるならファクタリングが活用できる
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自分の給与が受け取れないからファクタリングを利用する事業者がいるようですが、意味合いを勘違いしている可能性があります。

このページで分かること
  • ファクタリングは事業者が利用可能。売掛債権があれば利用できる。
  • 給料を支払うためにファクタリングを利用することができ、それは「給与ファクタリング」ではない。
  • ファクタリングで調達したお金は使途自由。

このサイトを運営していると、さまざまな情報が入ってきます。

その中に「もしかしたら勘違いをしている人がいるかも」と思ったことがあります。それは「給与ファクタリング」についてです。

ファクタリングで調達したお金の使途は自由

ファクタリングとは「未回収の売掛債権を売却して資金調達すること」です。

ファクタリングで調達したお金は自由に使うことができます。

家賃を支払うこともできますし、従業員の給与を支払うこともできます。そのまま銀行に預けておくこともできます。

使い方は自由です。

ここで挙げようとしている問題は、「給与を支払えないからファクタリングを利用する」ということです。

給料の支払いのためにファクタリングを利用するのはOK

従業員などへの給料を支払うためにファクタリングを利用すること自体は、何の問題もありません。

従業員への給料を支払うために、持っている売掛債権を売却して資金調達するということです。

この行為自体はいわゆる「給与ファクタリング」ではありません。

売掛債権がない状態でファクタリングの利用はNG

問題は、「未回収の売掛債権はないけれど、給与を支払うために資金調達をしたい。だからファクタリングを利用したい」という場合です。

売掛債権がない状態でファクタリングを利用することはできません。

目的としては従業員への給与支払いかもしれません。でもこれは給与ファクタリングとはいいません。

世の中で言われている「給与ファクタリング」とは、給与をもらう権利をファクタリング会社に売却するといったものです。

しかしこの意味での給与ファクタリングは、非常にグレーなサービスとされており、当サイトの立ち位置として、利用は反対しています。

結論を言ってしまうと、いかなるファクタリングも売掛債権を持つ事業者しか利用することはできません。

それ以外のファクタリングは存在しないと考えても良いかと思います。

給料を支払うためのファクタリングが「給与ファクタリング」とは限らない

従業員へ給料を支払うために利用するのが給与ファクタリングというわけではありません。

以下のようなケースがあるでしょう。

  1. 従業員へ給料を支払いたいがお金がない。ファクタリングで資金調達しよう。(事業者・売掛債権アリ)
  2. 従業員へ給料を支払いたいがお金がない。ファクタリングで資金調達しよう。(事業者・売掛債権ナシ)
  3. 給料が今月足りない。ファクタリングを利用して来月分の給料を先に手に入れよう。(サラリーマン・給与債権アリ)
  4. 給料が今月足りない。ファクタリングを利用して来月分の給料を先に手に入れよう。(サラリーマン・給与債権ナシ)

大まかに分けると以上の4つのパターンになるかと思います。

このうち一般的なファクタリングは①です。それ以外はファクタリングを利用することができません。

そして世の中で言われている給与ファクタリングというのは③です。

つまり給与に関わるファクタリングをすべて「給与ファクタリング」というわけではなく、③のみを給与ファクタリングというのです。

当サイトが反対している給与ファクタリング

主人公は「サラリーマン」です。

「今月お金が足りない。来月給与が入ってくる。来月給与をもらう権利をファクタリング会社に売却して、来月を待たずして給与を先に受け取ろう」

これが一般的にいう「給与ファクタリング」であり、当サイトとしては利用を反対しています。

参照 給与ファクタリング

 

問題ないと考える給与ファクタリング

主人公は「事業者」です。

「売掛債権があり、来月売掛金が入ってくる。でも今月事業の資金が足りない。そのため給与を払うことができない。そのため持っている売掛債権をファクタリング会社に売却し資金を調達し、自分、もしくは従業員の給与を支払おう」

これは一般的に言う「ファクタリング」です。給与ファクタリングではありません。

確かに給与を支払うことを目的としたファクタリングかもしれませんが、事業者が持っている売掛債権を売却しているため、通常のファクタリングと同じなのです。

捉え方 表現の違いから生まれる

このように「給与を支払うことを目的のために利用するファクタリングが、すべて給与ファクタリングとは限らない」ということを確認したほうがよいでしょう。

この違いは、それぞれの人のファクタリングに対する捉え方、そして表現の仕方の違いによって出てくるものでしょう。