ファクタリングの審査の通りやすさを示すことは非常に難しいと思います。
各ファクタリング会社のサービス内容をまとめているサイトがあります。あるサイトを見ていたのですが、不思議なことを書いてありました。
「審査の通りやすさ」を星印でランク付けしているのです。
恐らくファクタリングをこれから利用しようとしている人、そしてファクタリングを利用したことのない人からすると、ファクタリング会社を選ぶ指標になる可能性があります。ランクの高いファクタリング会社が目立つため、問い合わせ数が増えることでしょう。
しかしこれは少しおかしな話なのです。審査は「通る」か「通らない」の2つに1つです。5段階評価は難しいと思うのです。
基準が違うのに数値に表すのはおかしい
まずですが、ファクタリングには確かに審査が存在します。
しかし審査基準はファクタリング会社によって異なります。もちろんそれほど大きくは違わないのですが、それでも会社によって違います。それぞれの基準が異なっているのに、審査に通りやすい通りにくいというのを数字にするのは難しいのではないかと思うのです。
参照 審査なしでファクタリングを利用する方法 基本的には審査あり
ファクタリングの審査通過率は90%以上とされる
次に、ファクタリングの場合は審査を受ける条件さえ整っていれば、90%以上は審査に通過するものなのです。
多くの事業者は審査に落ちているわけではなく、審査を受けるだけの条件が整っていないケースが多いのです。
審査を受ける条件というのは、「事業者であること」「売掛債権(売掛金・請求書)があること」です。これらの条件が整っていないのにファクタリングに申し込む人が多いのです。
また、「ファクタリング=資金調達」というイメージが広まっています。それ自体は間違いではありませんが、「資金調達=借金」と思っている事業者がいるようです。
ファクタリングは売掛債権を売却するものであり、お金を借りることではありませんし、貸してはくれません。そのため、借金の依頼をファクタリング会社にしても、審査をする前に断られてしまいます。
まとめますと、審査に行く前に対象ではない人は断られます。そして審査に行ったということは、ファクタリング利用対象者ということになり、審査通過する可能性は90%は超えてくるのです。
そのことからも、審査の通りやすさが「星3つ」とか「星4つ」とかで表現すること自体が不思議なのです。
星3つとか星4つの差って何?
そもそもなのですが、審査の通りやすさを星で表現していますが、この意味が分かりません。
星でなくてもよいのですが、審査の通りやすさを5段階で分けたとします。そのうちの「3」であった場合、これは審査に通りやすいのでしょうか?通りにくいのでしょうか?
「4」である場合にも同じです。「5」である場合は、必ず審査に通るということでしょうか?
そう考えてみると、「あれ?」って思いませんか?
他のファクタリング会社を利用したのか疑問
「審査の通りやすさ」で複数のファクタリング会社を比較している場合、大きな疑問なのは「複数のファクタリング会社で実際に審査をしてもらったのか?」ということです。
もしそうだったとしても、審査に関して比較するのであれば、同じ条件にしなければなりません。
つまり「同じ売掛先の債権であり、同じ金額であること」がまず前提です。
たとえば1つの債権を複数のファクタリング会社に持ち込み、それぞれに審査をしてもらい「審査が通った、通らなかった」と比較するのであれば理解できます。しかしそうでもない限りは、比較することができないし、したとしても正しい数字が出てはこないのです。
審査の通りやすさは審査をしてみなければ分からない
結論としてですが、まず審査に通りやすいのかそうではないのかは、実際に審査に通してみなければ分かりません。
そして審査の厳しさを数値で表すことは難しいと思います。
さらに審査の厳しさに関して、複数のファクタリング会社を比較することは無理だと思うのです。
あくまでもこれは私の個人的な見解です。もしかしたら1つの売掛債権を複数のファクタリング会社に持ち込み、審査をしてもらったのかもしれません。
とはいえ、その結果としては「審査に通った」「審査に通らなかった」の2つの1つです。それを5段階で表現することは無理だと思うのです。
参照 ファクタリングの審査は厳しい!?審査をしてもらえない理由と解決策